先月の個展の展示風景です。

横長の作品は「空のきわ 地平のあいだ」という作品です。

この作品を見てあるお寺のご住職が「加持感応だ!」とおっしゃいました。
真言宗の教えで、空にある月を仏さまの慈悲、自分の心を水面に例えて、心が波立っていると、いくら月が輝いていても水面に(心に)それを映すことができない、つまり仏の慈悲を受け取れるのも自分の心次第という意味だそうです。
絵は見る人によってさまざまな見方ができるものですが、この解釈にはびっくりしました。でもこういうお話が聞けるのが人に作品を見てもらう時の面白味でもあります。

この作品は、幅が4m以上あるので、実際に作品の前に立つとこれくらいの範囲で、徐々に移動しながら見ることになります。何かひとつのテーマに収束していく絵画は見る人を静止させますが、この作品では絵巻物のように、流れる時間や空間の移り変わりを表現できればという気持ちで描きました。

入口に飾った作品

左から「暖かな日の終わり」「桜月夜」「ゆうまぐれ」

この絵は横から見ても楽しめます。

 

今回の個展のメインの作品「けはいのあと」

近くに寄ると、

鳥もいます。

生き物の気配が空気の中で表れたり消えたりする様子、たとえ季節が移り変わって花が枯れてもその気配は何となく空気の中に充満しているような気がします。

 

この下は対の作品「香気」と「花降り」

絹本に描いています。

 

小作品「早春」「みのり」

「菊水」

最後の作品「春を呼ぶ」
このサイトのトップページにもなっています。

 

 

おまけ。いつもとってもお世話になっている羅針盤の岡崎さん。
今回もたくさん人が見に来てくれて会期中はてんてこ舞いでした。本当にお疲れさまでした。

個展は様々な人に作品を見て頂ける機会であると同時に、やはり自分の作品を見つめ直す良い機会でもありました。始まる前は地獄のようにつらいですが、終わった後はなんとも言えない充足感と、また頑張ろうという気持ちになります。

羅針盤個展 展示風景